配信日 | 雑誌名 | 号 |
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2023/05/08 | 週刊ダイヤモンド | 2023年5月13日号 |
人間はなぜ戦争をやめられないのか (祥伝社新書 671)
ISBN: 4396116713
発売日: 2023/2/1
出版社: 祥伝社
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「平和」を誤解している日本人のために
ウクライナで続く戦争は、ロシア対西側(NATO諸国)という第三次世界大戦を招くのか――。戦後78年、世界各地で戦火が絶えることはなかった。なぜ人間は戦争をするのか。平和主義者は「戦争について考えるから戦争が起きるのだ」と言う。だが著者は、太平洋戦争をはじめとする史実を検証し、むしろ「平和な時こそ戦争の危機が訪れる」と、逆説的な歴史の教訓を説く。そして戦争は政治の延長であり、外交の一手段なのだから、国家はそのための戦略と戦術を「設計」しなければならないと訴える。他の追随を許さない「現実主義」に基づく、先駆的戦争論にして不朽の名著、堂々の復刊!
※本書は、1996年に『人間はなぜ戦争をするのか――日本人のための戦争設計学・序説』(クレスト社)として刊行され、2000年に三笠書房より文庫化(知的生きかた文庫)されました。2004年、祥伝社社にて『人間はなぜ戦争をやめられないのか――平和を誤解している日本人のために』と改題・改筆・再編集して刊行。今回の新書化にあたっては、全体を再構成・加筆・修正して、新たに「まえがき」を書下ろし、写真を変更しています。
(以下、目次より)
●「軍拡競争」と人間の脳構造の因果関係
●外交交渉から「宣言」へ――国家はこうして戦争に突入する
●「人権」を盾に戦争をしてよいのか
●専守防衛が招く〝真空地帯〟
●日本人は平和を誤解している――「バランス・オブ・パワー」とは何か
●「戦争設計学」とは何か――戦略的思考ができない日本人
●北朝鮮の「核」を見極める目
●ホワイトハウス・大統領補佐室での発見
●歴史の逆説――平和主義者がいると戦争が始まる
●なぜ歴史は「ヒトラー」を生んだのか
●アメリカの教科書が紹介するチャーチルの実像
●アメリカも第二次世界大戦の「敗戦国」である――なぜか
●なぜ、ハル・ノートは国民に公表されなかったのか
●戦争の「開始」と「終結」は、政治家だけの仕事
●今こそ「失敗の教訓」を活かす時
■目次
第一章 人間は、なぜ戦争をやめられないのか
――戦争を「善悪」や「良心」のレベルで捉える愚かさ
(1)戦争とは、外交の一手段である
(2)平和愛好家(パシフィスト)が「戦争屋」を育成する
第二章 「戦争常識」の非常識
――歴史の分岐点は、ほんの些細なことで決まる
(1)はたして「歴史は必然」なのか――戦争突入の分岐点
(2)軍隊の危機――「機能集団」の「閉鎖集団」化
第三章 戦争とは何か、「戦争設計」とは何か
――平和国家だからこそ「戦争設計学」の確立が急務
(1)戦争は「政治の継続」である
(2)なぜ今「戦争設計学」が不可欠なのか