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2023/05/08 週刊ダイヤモンド 2023年5月13日号

「居場所がない」人たち: 超ソロ社会における幸福のコミュニティ論 (小学館新書 443)

ISBN: 4098254433

発売日: 2023/3/31

出版社: 小学館

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居場所がなくても幸福と思える生き方とは?



2040年には、独身者が5割に。だれも見たことのない、超ソロ社会が到来する。

ますます個人化が進む中、私たちは家族や職場、地域以外に、誰と、どこで、どうつながれば、幸福度を高められるのか?

また、親として、人生の先輩として、これからその時代を生きる子どもたちに何を伝えられるのか?



家族、学校、友人、職場、地域・・・・安心できる所属先としての「居場所」は、年齢を重ねるごとにつくるのが難しくなり、時に私たちは「居場所がない」と嘆く。

また「そこだけは安心」という信念が強すぎるがゆえに、固執し、依存するという弊害も生まれる。



では、居場所がなく、家族や友達をもたず、一緒に食事をする相手がいないのは、「悪」なのだろうか?常に誰かと一緒でなければしあわせではないのだろうか?



社会の個人化も、人口減少も、もはや誰にも止められない。私たちに必要なのは、その環境に適応する思考と行動だ。著者が独身研究を深掘りした先に示すその答え=〔接続する〕関係性、〔出場所〕という概念とは?



結婚していてもしていなくても、家族がいてもいなくても、幸福度を上げるための視点とヒントに満ちた一冊。





【編集担当からのおすすめ情報】

〔もくじ〕

●第一章:ファクトを知る

新聞やテレビのニュースは信じられるのか?

少子化問題ではなく、少母化問題

人口減少は少子化のせいなのか?

日本だけではない。世界も人口減少する

未婚化は若者が草食化したからではない

晩婚化など起きてはいない

金がないからこそ結婚した方がいいというが

結婚には限界年齢というものがある

このままだと日本の家族は消滅するのか?

●第二章:独身は不幸説を検証する

独身は不幸なのか?

結婚すればしあわせになれるのか?

「足りない病」の人間に「足りない」ものは何か?

おっさんは叩いていいのか?

しあわせとはなんなのか?

ウェルビーイングではなくウェルドゥーイング

●第三章:「孤独は悪」といいたがる人たち

孤独は悪なのか?

友達がいないことはそんなに問題なのか?

友達がいなくなったと嘆く中高年男性の本当の問題とは?

友達がいれば安心なのか? 「つながり孤独」という問題

孤独であることと孤独に苦しむことは別

孤独に苦しむとは、結局はおカネの問題

孤独とはなんなのか?

●第四章:所属から接続へ 居場所から出場所へ

意志で選択などしていない

遺伝ですべてが決まる?

人とのつながりとは?

家族のつながりが生む悲劇もある

今まで安心だったコミュニティの崩壊

接続するコミュニティとは?

●第五章:「新しい自分」を生む旅へ

自分の中の多様性とは?

人とつながることを怖れる人