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2023/05/12 PRESIDENT 2023年6月02日号

コミュ力は「副詞」で決まる (光文社新書 1253)

ISBN: 4334046606

発売日: 2023/04/19

出版社: 光文社

Amazonランク: 0



「『なるべく』『ちゃんと』やります」

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「『極力』『しっかり』取り組みます」

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「気持ちを伝える」最強の助っ人、副詞

その効果的な使い方をマスターする



……これも副詞です!

「ぶっちゃけ」=「率直に言うと」

「ワンチャン」=「ひょっとして」

「めっちゃ」=「たいへん」





【内 容】



副詞というと、わかりにくくて地味な品詞のイメージを持つ人が多いだろう。

しかしそんな人でも、じつは日々の生活の中で、驚くほどたくさんの副詞を使っている。

「めっちゃ」「やっぱり」「じつは」「なるほど」「まことに」

「せっかく」「あいにく」「おかげさまで」等々……。

名詞、動詞、形容詞のようにSVOCのいわゆる5文型を構成する要素とはならないが、

しかし副詞は単なる添え物ではない。

書き手の気持ちをもっともストレートに伝える要素であり、

読者は副詞に敏感に反応するのである。

その選択に成功していれば共感を得られるが、失敗するとそっぽを向かれるだろう。



本書ではコミュニケーション向上の鍵となる副詞について、

その分類と機能を知るとともに、使い方の勘所を、社会・文化的背景も交えて解説する。



もう、「品詞のゴミ箱」なんて言わせない!







【目 次】



第1章 副詞とは何か……「副詞って やっぱり 難しい?」



第2章 副詞の多用………「 ホントにホントに ライオンだ♪」



第3章 情態副詞…………「 ちゃんと やってよ!」



第4章 程度副詞…………「 超 気持ちいい!」



第5章 予告副詞…………「 ぜんぜん 面白くない……」



第6章 検討副詞…………「 ぶっちゃけ、 年収いくら?」



第7章 副詞と印象………「 一生懸命 のんびりしよう。」



第8章 副詞と配慮………「 わざわざ すみません。」



第9章 副詞と文体………「 すごく? とても? きわめて? 」



第10章 副詞と社会………「 せっかく 神様がいるのなら……」



第11章 副詞と世代………「 本気(マジ)? 本気(ガチ)? 」





【著者プロフィール】



石黒圭(いしぐろけい)



1969年大阪府生まれ。神奈川県出身。

国立国語研究所教授・共同利用推進センター長、一橋大学大学院言語社会研究科連携教授。

一橋大学社会学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は文章論。

著書に『文章は接続詞で決まる』『「読む」技術』『日本語は「空気」が決める』

『語彙力を鍛える』『段落論』(以上、光文社新書)、

『よくわかる文章表現の技術Ⅰ[新版]―表現・表記編―』『同Ⅱ[新版]―文章構成編―』

『同Ⅲ―文法編―』『同Ⅳ―発想編―』『同Ⅴ―文体編―』(以上、明治書院)、

『「予測」で読解に強くなる!』(ちくまプリマー新書)、

『この1冊できちんと書ける! 論文・レポートの基本』(日本実業出版社)、

『大人のための言い換え力』(NHK出版新書)など多数。