配信日 雑誌名
2023/06/12 週刊エコノミスト 2023年6月20日号

経済学史入門: 経済学方法論からのアプローチ

ISBN: 4812222133

発売日: 2023/4/7

出版社: 昭和堂

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アダム・スミスやミル、ケインズなど、経済学者たちは、どのような方法論を用いて経済学を研究してきたのでしょうか? 経済学における、さまざまな学派の成り立ちや展開、現代的意義を探究しながら、経済学の歴史を学ぶ、新たな視点からの経済学史テキスト。



「目次」

まえがき 【第Ⅰ部 経済学誕生への道程】 第1章 経済学誕生以前の経済認識の枠組みはいかなるものであったか  ──ポリュビオス、アウグスティヌス、マキャヴェリ(中澤信彦) 第2章 経済秩序はいかに認識されるようになったのか  ──ケネー、チュルゴ、スミス(松本哲人) 【第Ⅱ部 経済学の確立・刷新・分岐】 第3章 経済生活にとって人口と資源はどれほど基底的か  ──マルサス、シーニア(藤村哲史) 第4章 資本主義の把握において階級概念はいかなる意味で本質的か  ──リカードウ、マルクス、スラッファ(久保 真・若松直幸) 第5章 経済現象は主観的に説明すべきなのか  ──メンガー、ハイエク、ラッハマン(原谷直樹) 第6章 経済学はなぜ歴史的でなければならないのか  ──ドイツとイギリスの歴史学派(佐々木憲介) 第7章 経済活動にとって制度はいかなる意味で本質的か  ──ヴェブレン、ミッチェル、クラークおよびタグウェル(石田教子) 【第Ⅲ部 現代経済学への展開】 第8章 経済学が功利主義に基礎を置くのはいかなる意味においてか  ──ヒューム、ベンサム、ピグー(中井大介) 第9章 経済学はどこまで数学的でなければならないのか  ──数理経済学の先駆者たちと開拓者たち(上宮智之) 第10章 経済をマクロに捉えるということはどういうことか ──マクロ経済学の「マクロ的」アプローチと「ミクロ的」アプローチ(廣瀬弘毅) 第11章 ミクロ経済学は何を説明してきたのか ──情報と合理性を巡る150年間、限界革命から行動経済学まで(江頭 進) 第12章 経済学にとって方法論はいかなる意味で重要か  ──スミス、ミル、ウェイトリ、20世紀以降の科学哲学(只腰親和) コラム ①パラダイム(中澤信彦) ②自然法(松本哲人) ③反証可能性(中澤信彦) ④演繹と帰納(久保 真) ⑤社会主義経済計算論争(原谷直樹) ⑥因果関係(藤村哲史) ⑦経済人(石田教子) ⑧基数的効用と序数的効用(中井大介) ⑨経済学の呼称と定義(上宮智之) ⑩貨幣数量説(廣瀬弘毅) ⑪経済学の科学化(江頭 進) ⑫論理実証主義(久保 真) あとがき/一次文献リスト/人名索引・事項索引