配信日 | 雑誌名 | 号 |
---|---|---|
2023/05/09 | 週刊ポスト | 2023年5月19日号 |
2023/05/11 | 女性セブン | 2023年5月25日号 |
2023/05/19 | フィガロジャポン | 2023年7月号 |
2023/05/19 | ハーパーズ バザー | 2023年7月号 |
2023/05/23 | GINGER | 2023年7月号 |
2023/06/01 | 週刊新潮 | 2023年6月8日号 |
2023/06/05 | 週刊エコノミスト | 2023年6月13日号 |
2023/06/07 | Precious | 2023年7月号 |
2023/06/14 | GINZA | 2023年7月号 |
2023/10/12 | 週刊文春 | 2023年10月19日号 |
2023/11/27 | クロワッサン | 2023年12月10日号 |
くもをさがす
ISBN: 4309031013
発売日: 2023/04/18
出版社: 河出書房新社
Amazonランク: 0
カナダでがんになった。
あなたに、これを読んでほしいと思った。
これは、たったひとりの「あなた」への物語ーー
祈りと決意に満ちた、西加奈子初のノンフィクション
『くもをさがす』は、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から治療を終えるまでの約8 ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。
カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間――。
切なく、時に可笑しい、「あなた」に向けて綴られた、誰もが心を揺さぶられる傑作です。
● 『くもをさがす』へ寄せられた声
思い通りにならないことと、幸せでいることは同時に成り立つと改めて教わったよう。
――ジェーン・スーさん(コラムニスト)
読みながらずっと泣きそうで、でも一滴も泣かなかった。そこにはあまりにもまっすぐな精神と肉体と視線があって、私はその神々しさにただ圧倒され続けていた。
西さんの生きる世界に生きているだけで、彼女と出会う前から、私はずっと救われていたに違いない。
――金原ひとみさん(作家)
剥き出しなのにつややかで、奪われているわけじゃなくて与えられているものを知らせてくれて、眩しかったです。関西弁のカナダ人たちも最高でした。
――ヒコロヒーさん(お笑い芸人)
読み終わり、静かに本を閉じても心がわさわさと迷う。
がんの闘病記という枠にはとてもおさまらず、目指す先はまったく別にあることに気づかされた一冊。幸せいっぱいのときに、それを失う恐怖心が同時に存在するパラドックスに気づくと、上手くいったとしてもイマイチでも、自分なりに納得できる瞬間の積み重ねが人生なのだとあらためて知る。
――高尾美穂さん(産婦人科医)