配信日 | 雑誌名 | 号 |
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2023/06/19 | 週刊ポスト | 2023年6月30日号 |
主権者を疑う ――統治の主役は誰なのか? (ちくま新書 1720)
ISBN: 4480075461
発売日: 2023/4/7
出版社: 筑摩書房
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宇野重規氏 (『民主主義とは何か』著者)
「主権が動くと、何かが起きる。憲法は民主主義にどう向き合うか。」
鈴木 健氏 (『なめらかな社会とその敵』著者)
「近代国家成立の禁断の謎に挑む大胆な解釈。本書は二度読まれなくてはならない。」
主権とは何か? 主権者とは誰か?
恐怖と期待が入り混じる、この〝取り扱い注意〞の概念といかにつきあっていくか?
近年の改憲ムーブメントで連呼された「最終的に決めるのは、主権者たる国民の皆様です!」――私たちは改めて主権者としての自覚が求められ、いよいよ最後の出番に呼び出しがかけられている。しかし、主権とは何で、主権者とは誰なのか? 本書は、神の至高性に由来するこの“取り扱い注意”の概念を掘り下げ、新たなトリセツを提示する。ロゴスから意思へ、神から君主そして国民へ、魔術から計算へ、選挙からアルゴリズムへ――中世神学から現代の最新論考までを包含しためくるめく“主権者劇場”がここに開幕!
「国家統治という入口も出口も休演もない〝劇場〞に、〝舞台〞だけでなく、舞台から降りて〝客席〞に座り、統治劇を眺めることも、居眠りをして自分だけの夢想にふけることも憲法は可能にした」(本文より)