配信日 | 雑誌名 | 号 |
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2023/06/19 | 週刊ダイヤモンド | 2023年6月24日号 |
ロシアの二〇世紀 〔100の歴史の旅〕
ISBN: 4865783822
発売日: 2023/3/28
出版社: 藤原書店
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ロシアとは何か!?
ウクライナ出身のユダヤ人歴史学者が、1900年~2000年に至る“ロシアの20世紀”を、1年ごとに丹念に追い、ロシア現代史の真実を伝える。
ロシアとは? 西洋か? 独自の存在か? プーチン大統領の「偉大なるロシア」とは? 「ルースキー」(いわゆるロシア人)と「ロシヤーニン」(ロシア人の支配下にある諸民族)で構成される多民族世界――今こそ読むべき必読書。
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【目次】
日本の読者へ
日本の読者への自伝的覚書
序章 汝、いずこへ行き給う
第Ⅰ部 帝国は死なねばならぬ
第一章 変化と戦う専制 1900-09
ロシア文学の巨匠と新星――トルストイ、チェーホフ、ゴーリキー/燃え上がる労働運動/農民暴動/「ポグロム」――ユダヤ人への暴行と虐殺/日本との戦争/危機/皇帝の演説/チフリス銀行強盗事件/クロンシュタットのイオアン神父/ボスニア危機
第二章 戦争と革命 1910-19
トルストイの死/テロリズム/レナ虐殺事件/ロマノフ朝三百周年/タンネンベルクの戦い/ツァーリグラードの夢/ラスプーチン暗殺/「専制打倒、戦争反対」/赤色テロ/コサックへの集団暴行
第Ⅱ部 権力を握ったユートピア
第三章 社会主義の遅れ 1920-29
アジアへの革命輸出――東方諸民族大会/飢饉、化学兵器、強制収容所/ソヴィエト連邦成立/民族共産主義/新経済政策(NEP)/世界革命のための幹部育成/国と民族の創造/孤児を共産主義者として育成せよ/文化革命の最初の犠牲者たち/学界、知識人、教会への攻撃
第四章 スターリンの社会主義革命 1930-39
ウラジーミル・マヤコフスキー/ソヴィエト宮殿/親を告発する子供たち/囚人労働/キーロフ暗殺事件/労働英雄/スターリン憲法/大粛清/ヒトラーとの同盟
第五章 戦争 1940-49
レオン・トロツキー/瀬戸際のモスクワ/「一歩も下がるな」/内部の敵/レニングラード包囲戦/ドイツの蹂躙/冷戦としての文化戦争/通貨改革/根なし草のコスモポリタン/原爆開発計画
第六章 スターリニズムの終わりとフルシチョフの革命 1950-59
アジアでの共産主義拡大/独裁者は正気ではない/独裁者は死んだ/核戦争軍事演習「スネジョーク」/多民族国家/スターリニズムの終わり/スプートニク/ボリス・パステルナーク/国勢調査
第七章 改革と反体制の間 1960-69
処女地開拓計画/スラヴァおじさんとベルリンの壁/ノヴォチェルカッスク虐殺事件/雪解けとその限界/フルシチョフの「引退」/ソヴィエト国家資本主義/反体制派の鎮圧/サハロフ宣言/ソヴィエトのドクター・スース
第八章 停滞 1970-79
ソルジェニーツィンのノーベル賞/ソヴィエトのボブ・ディラン/ニクソンのデタントと大穀物強盗/諸民族の友好/個人崇拝/消費者危機/反体制から亡命者へ/モスクワ連続爆破事件と弾圧/まとまらないソ連/アフガニスタン――ソ連版ヴェトナム
第九章 失楽園 1980-89
モスクワ・オリンピック/ポーランドの混乱/ブレジネフの死/ミサイル問題/鉄のカーテンの向こうのアイアン・メイデン/ウォッカ/チェルノブイリ/保健医療の惨状/保守強硬派の逆襲/終わりの始まり
第Ⅲ部 民主主義の実験
第十章 ロシア民主主義の興亡 1990-2000
ソヴィエト民族主義と民族紛争/帝国の死/もう一つの革命/憲法危機/腐敗と第一次チェチェン紛争/選挙/ロシア・ファシズム/KGBの復活/プーチン首相
〈エピローグ〉プーチン大統領
訳者あとがき
〈跋〉ホダルコフスキーさんのこと(宮脇淳子)
参考文献/図版・資料一覧/事項索引/人名索引