配信日 雑誌名
2023/07/13 週刊新潮 2023年7月20日号

私のイラストレーション史 ――1960-1980 (ちくま文庫 み-5-17)

ISBN: 4480438874

発売日: 2023/6/12

出版社: 筑摩書房

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和田誠、横尾忠則、つげ義春、水木しげる、赤瀬川原平、木村恒久、

林静一、佐々木マキ、渡辺和博、安西水丸、湯村輝彦…

おもしろい、が時代を創ってきた

小学生から『ガロ』編集長時代まで。体験的イラストレーション史。



和田誠の「ピース」の広告を見て、「こういう絵を描く人になりたいなあ」と思った少年が、受験にも就職にも失敗しながら、美学校で赤瀬川原平、木村恒久に学び、『ガロ』の編集長を経験しつつ、和田誠、水木しげる、横尾忠則、林静一、佐々木マキ、安西水丸、湯村輝彦、渡辺和博…と出会う。イラストレーションという言葉が全盛だった時代の体験的記録を、ユーモアあふれる文体でつづり、当時の作品を模写した図版を多数収録する。

解説=養老孟司



【目次】

まえがき

ⅰ 小6から中3まで 1959-1962

私はデザイナー志望の小学生だった

私はこのようにしてデザイナー志望者となった

「コドモの頃から絵が得意だった」ワケじゃない

小学生が感動した絵のこと

こんなマンガが好きだった

私のオールタイムベスト『河童の三平』について語ろう

似顔絵とポスターを描いた

ニシムラくんの紙のレコード



ⅱ 工芸高校と浪人時代 1964-1968

高校時代、ついに和田誠さんに出会った

新しい雑誌が新しい才能を用意する

『ガロ』と『話の特集』

おもしろい絵が一番えらい

つげ義春事件



ⅲ 美学校時代 1969-1970

美学校(無試験)に入学する

木村先生の授業

木村先生に教わったこと

木村先生の脱線講義

講義がおもしろかった話

赤瀬川さんの名講義

美学校・赤瀬川教場 毎日、おもしろかった‼

赤瀬川さんは気の合うお兄さんみたいだった



ⅳ 『ガロ』編集者時代 1972-1980

雑誌『話の特集』の意味

元祖ヘタうま

青林堂に入社した

長井さんはすごい人

長井さんの人間宣言

編集者の頃

アベシンとオージ

ヘタうまって、大昔からあったって思うんだけど

渡辺和博とヘタうまイラスト

水丸さんの発明

スーパースター・湯村輝彦論

『ガロ』から生まれたイラストレイター

続・『ガロ』から生まれたイラストレイター

私のイラストレーション史はこれで終わりです

         *

追悼 和田誠さん 「新しい絵」世に播いた種

         *

解説 「冗談は芸術の尖兵」と確信  養老孟司