配信日 雑誌名
2023/06/19 週刊現代 2023年6月24日号
2023/07/14 GINZA 2023年8月号

聴こえない母に訊きにいく

ISBN: 4760155120

発売日: 2023/04/27

出版社: 柏書房

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母に、ずっと訊いてみたいことがあった。

ぼくの耳は聴こえるけれど、本当はどちらが良かった? 

聴こえる子どもと聴こえない子ども、どちらを望んでいた? 



【本書の内容】

「優生保護法」――

障害者が生まれることを防止し、

女性が産むことを管理しようとした悪法が存在した時代、

「母」はどのように生きたのか。

「ぼく」はどのようにして生まれたのか。



幸せだった瞬間も、悲しかった瞬間も、すべて。

コーダである息子が未来に進むために描く、小さな家族の歴史。



【コーダとは】

コーダ(CODA:Children of Deaf Adults)

聴こえない親をもつ、聴こえる子どものこと。



【本書の目次】

プロローグ



第一章 子どもの頃

塩竃に生まれて/最初の帰省/最初の取材/〝聴こえない子〟になる/通常学級のなかで/ろう者の歴史――森壮也さんに訊く/祖父母の胸中



第二章 ふたりの姉

ひとりめ――佐知子/「心配だった」/ふたりめ――由美/「心配はなかった」/〝通訳者〟として



第三章 母校へ

入学――「手話」との出合い/横澤さんと大沼先生/宮城県立聴覚支援学校/小さな教室/進学にともなう選択/「口話」について



第四章 母の恩師

思い出と後悔/恩人/「中途半端な時代」/聴覚活用の限界/真っ向からの否定/〝適切な教育〟とは/「さえちゃんたちのおかげ」 



第五章 父との結婚

憧れの人/両親への紹介/父の過去/「いつもニコニコしていなさいって」/「善意」からの反対/「不良な子孫の出生を防止する」/優生保護法裁判――藤木和子さんに訊く/二〇二二年三月仙台高裁



第六章 母の出産

愛の十万人運動/奪われたものはなにか/加害者側の子孫/新しい生活/「だ、い」/「わたしのみみは、きこえないんだよ」 



エピローグ