配信日 雑誌名
2023/07/21 週刊ポスト 2023年8月4日号

砂の果実

ISBN: 4022514078

発売日: 2016/09/07

出版社: 朝日新聞出版

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俺たちが同じ時代を駆けた証にSing For All

(チェッカーズ『Song For U.S.A.』より)



中森明菜『少女A』、

チェッカーズ『涙のリクエスト』『ジュリアに傷心(ハートブレイク)』、

ラッツ&スター『め組のひと』、『2億4千万の瞳』、

矢沢永吉『Somebody's Night』、

坂本龍一『美貌の青空』、

中谷美紀『砂の果実』

――数々の詞を書いた稀代のヒットメイカーが綴る、

ヒット誕生秘話と、輝ける時代の物語。



彼らと同じ時代を駆け抜けたことを、誇らしくも、愛おしく思う。

――売野雅勇



目次

【第一章】リトル・トウキョウ

フリーのコピーライターだったぼくは、一度も歌詞なんて書いてことがなかった

●高橋幸宏、沢田研二、河合夕子、アン・ルイス



【第二章】LA VIE EN ROSE

ぼくはファッション誌の編集者で、宝石みたいな新しい才能に毎日のように出会ったんだ

●平山美紀、高橋睦郎、金子國義、鮎川誠、細野晴臣



【第三章】MIDNIGHT DIAMOND

ポップスのマエストロに、28歳のぼくは黄色いワーゲンに乗って会いに行った

●大瀧詠一、ラッツ&スター、山下達郎、今野雄二



【第四章】2億4千万の瞳

作曲家は「どうしても麻生麗二を探して来い」と言った。ぼくの作詞家生活は、そんな風にして本格的にスタートした

●井上大輔、湯川れい子、鈴木雅之



【第五章】少女A

初めての大ヒットが生まれるまでに、紆余曲折の過程がいろいろあったんだ

●芹澤廣明、中森明菜、阿久悠、伊藤銀次



【第六章】涙のリクエスト

彼らとともに同じ時代を駆け抜けたことを、ぼくは誇らしくも愛おしく思う

●チェッカーズ、筒美京平、稲垣潤一、河合奈保子



【第七章】PURE GOLD

彼にあこがれ、彼に詞を書きたかった。初めて会ったその人は、やはり男が惚れる男だった

●矢沢永吉



【第八章】美貌の青空

彼の美意識、直感の正確さと、強烈な本能。その音楽のエロティシズムに、いつも圧倒されぼくは感動する

●坂本龍一



【第九章】MIND CIRCUS

ぼくにしか書けない詞があることを、詞のムードと言葉の連なりが放つ匂いで、ぼくは確信した

●中谷美紀、中村獅童



【第十章】天国より野蛮

表現の世界も人の輪も、そして加速しながら広がっていく。

●市川右近、市川猿之助

数々のヒット曲を書いた作詞家が綴る名作誕生秘話と、輝ける時代の物語。