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2023/07/25 クロワッサン 2023年8月10日号

世界の食卓から社会が見える

ISBN: 4479394028

発売日: 2023/4/15

出版社: 大和書房

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●内容紹介

世界各地の家庭に滞在し、その家の人とその土地の食材で料理をして食卓を囲むと、それまで気づかなった疑問が湧いてくる――

・どうしてここのほうれん草は日本のより味が強いんだろう

・肉とチーズを一緒に食べることが宗教的にだめってどういう理屈だろう

・なぜアボカド産地なのにいいアボカドが買えないのだろう

・ブルガリアの人って本当にヨーグルトをたくさん食べるんだろうか



そんな疑問から、食べ物と政治、宗教、環境、教育、気候、民族などとのつながりを解き明かしていく。

台所探検家・岡根谷実里が探る「おいしい/おいしくない」を超えた料理の向こう側の話。



第1章■食と政治 ブルガリア ヨーグルトは本当に「伝統食」か?

メキシコ アメリカナイズされるタコス 

ベトナム 元技能実習生たちが作る精進料理 

スーダン パンの普及が生活を揺るがす 

★コラム1 おみやげに喜ばれる日本のお菓子は? 



第2章■食と宗教 

イスラエル マクドナルドにチーズバーガーがない――食べ合わせの謎に迫る 

インド 世界一厳しい? ジャイナ教の菜食と生命観 

★コラム2 機内食に見るフード・ダイバーシティ 



第3章■食と地球環境

ボツワナ アフリカの大地で出会った、タンパク質危機を救う最強の魚 

メキシコ アボカド人気が大地を渇かす 

★コラム3 世界のサバ缶30種を食べ比べてみた 



第4章■食の創造性

フィンランド  パンケーキ作りに透けてみえる子ども中心教育 

ベトナム 代替肉のルーツを探して寺の台所へ 



第5章■食料生産

キューバ 食料配給制が残るオーガニック農業先進国 

中国・上海 安心して食べられる野菜を求めて

ボツワナ 牛肉大国でなぜ虫を食べるのか? 

★コラム4 卵大国の日本、なぜ卵はずっと安いのか? 



第6章■伝統食と課題   

モルドバ 自家製ワイン文化とアルコール問題 

中華文化圏 進化する月餅と増える廃棄 

★コラム5 ラマダンの時期、世界の食欲は増す

 

第7章■食と気候

ウズベキスタン 日本の野菜は水っぽい? 

コロンビア 豊富な気候帯が生み出す一杯のスープ 

★コラム6 世界の家庭の朝食はパンとシリアル化が進む 



第8章■食と民族

パレスチナ 国境よりも堅いオリーブの木と自家製オリーブ漬けの誇り 

ヨルダン シリア難民がもたらした食文化