配信日 雑誌名
2023/07/31 週刊ポスト 2023年8月11日号

歴史・戦史・現代史 実証主義に依拠して (角川新書)

ISBN: 4040824644

発売日: 2023/7/10

出版社: KADOKAWA

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戦乱の狂騒に抗す。理性を保ち、史実と向き合う術を現代史家が問う!



戦乱の狂騒に抗す。

ウクライナ戦争、独ソ戦、太平洋戦争……。動乱の時代には俗説(フェイク)が跳梁跋扈する。

理性を保ち、史実と向き合う術を現代史家が問う!



軍事・戦争はファンタジーではない。

日本では報じられなかったウクライナ侵略戦争の「作戦」分析、『独ソ戦』で書ききれなかった挿話、教訓戦史への強い警鐘に歴史修正主義の否定、そして珠玉のブックガイドを収録した論考集。

俗説が蔓延していた戦史・軍事史の分野において、最新研究をもとに新書を著し、歴史修正主義に反証してきた著者が「史実」との向き合い方を問う。

戦争の時代に理性を保ち続けるために――。



■戦争を拒否、もしくは回避するためにも戦争を知らなければならない

■軍事は理屈で進むが、戦争は理屈では動かない

■軍事理論を恣意的に引いてきて、一見もっともらしい主張をなすことは、かえって事態の本質を誤認させる可能性が大きい

■歴史の興趣は、醒めた史料批判にもとづく事実、「つまらなさ」の向こう側にしかない

■歴史「に」学ぶには、歴史「を」学ばなければならない

■イデオロギーによる戦争指導は、妥協による和平締結の可能性を奪い、敵国国民の物理的な殲滅を求める絶滅戦争に行きつく傾向がある

■戦争、とりわけ総力戦は、体制の「負荷試験」である。われわれ――日本を含む自由主義諸国もまた、ウクライナを支援し続けられるかどうかという「負荷試験」に参加しているのである



【目次】

まえがき

第一章 「ウクライナ侵略戦争」考察

第二章 「独ソ戦」再考

第三章 軍事史研究の現状

第四章 歴史修正主義への反証

第五章 碩学との出会い

あとがき

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