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2023/07/31 週刊ポスト 2023年8月11日号
2023/08/03 女性セブン 2023年8月17日号
2023/08/19 フィガロジャポン 2023年10月号
2023/08/30 女性自身 2023年9月12日号
2023/09/11 Precious 2023年10月号
2023/10/10 クロワッサン 2023年10月25日号

いい子のあくび

ISBN: 4087718360

発売日: 2023/07/05

出版社: 集英社

Amazonランク: 0

芥川賞受賞第一作。

公私共にわたしは「いい子」。人よりもすこし先に気づくタイプ。わざとやってるんじゃなくて、いいことも、にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけ。でも、歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけてあげ続けるのは、なぜいつもわたしだけ?「割りに合わなさ」を訴える女性を描いた表題作(「いい子のあくび」)。



郷里の友人が結婚することになったので式に出て欲しいという。祝福したい気持ちは本当だけど、わたしは結婚式が嫌いだ。バージンロードを父親の腕に手を添えて歩き、その先に待つ新郎に引き渡される新婦の姿を見て「物」みたいだと思ったから。「じんしんばいばい」と感じたから。友人には欠席の真意を伝えられずにいて……結婚の形式、幸せとは何かを問う(「末永い幸せ」)ほか、社会に適応しつつも、常に違和感を抱えて生きる人たちへ贈る全3話。



【著者略歴】

高瀬隼子(たかせ・じゅんこ)

1988年愛媛県生まれ。東京都在住。立命館大学文学部卒業。「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞。2021年『水たまりで息をする』で第165回芥川賞候補に。2022年『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川賞を受賞。