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2023/09/29 週刊ポスト 2023年10月6日号

道化師の退場

ISBN: 4396635702

発売日: 2019/07/11

出版社: 祥伝社

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はじまりは孤高の女性小説家殺し――余命半年の探偵が挑む最後の事件

犯人捜しは新たな悲劇を呼び、ついに驚愕のラストが!?

茅ヶ崎のホスピス篤志館を、ひとりの青年――永山櫻登が訪ねた。俳優桜崎真吾との面会だ。桜崎は「リア王」の道化師を当たり役にしながら、素人探偵としても名を馳せ、いくつもの事件を解決していたが、末期の膵臓癌で余命半年を宣告されていた。

前年の夏、小説家来宮萠子が自宅で殺害され、容疑者として櫻登の母春佳が連行された。春佳は「彼女の死に対して、わたしに責任がある」の言葉を遺し謎の自殺。母の無実を信じる櫻登は、桜崎に真相究明の助けを求めたのだ。桜崎の指示で、萠子の担当編集者や、創作のために棄てた家族を訪ねて真相を追う櫻登。だがその先に新たな惨劇が待ち受けていた――!

1959年、名古屋市生まれ。81年、「帰郷」が星新一ショートショート・コンテスト優秀作を受賞。90年、ミステリ長編『僕の殺人』で本格的な作家デビューを果たす。 著作に『月光亭事件』『奇談蒐集家』『月読』『死の天使はドミノを倒す』『セクメト』など。祥伝社の既刊には、霞田が犯罪に対する探偵のあり方を巡って、天才ライバルの桐原と対決する『紫の悲劇』『紅の悲劇』『藍の悲劇』『男爵最後の事件』や、軌道エレベーターを舞台にする『ルナティック ガーデン』『幻影のマイコ』などがある。