配信日 雑誌名
2023/11/02 週刊新潮 2023年11月9日号
2023/12/11 週刊ダイヤモンド 2023年12月16日号

バスキア:光と影の27年

ISBN: 4763420755

発売日: 2023/8/10

出版社: 花伝社

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レビュー

1980年代のアートシーンに彗星の如く現れたバスキア。10代でホームレス状態となるも、野心あるストリートアーティストとして頭角を現し、経済が破綻し荒れ果てていた当時のニューヨークにおいて一躍「時代の寵児」となる。世界的な画商に見出され、瞬く間にスターダムに上り詰めたバスキア。ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルとの出会いから、ドラッグによる早すぎる死までを描く、色鮮やかなグラフィックノベル。

著者について

Paolo Parisi(パオロ・パリージ)

1980年生まれ、ローマ在住。ボローニャ大学で視覚芸術を学んだのち、グラフィック・デザイナーおよび漫画家として、イタリアの出版業界で活動を始める。ジャズ界の巨星を描いた『コルトレーン』、『ビリー・ホリデイ─レディ・デイのためのブルース』(日本語訳はいずれも石原有佐子、Pヴァイン刊)や、アート・マーケットの寵児をめぐる『バスキア』(本作)、『キースヘリング』(未訳)などが代表作。いずれの作品も複数の言語に翻訳されている。レコードの蒐集家でもあり、音楽、映画、写真に熱烈な愛情を寄せる。黒猫の「マイルス」と暮らしている。



栗原俊秀(くりはら・としひで)

翻訳家。1983年生まれ。訳書にイゴルト『ウクライナ・ノート』、『ロシア・ノート』(いずれも花伝社刊)、マヌエレ・フィオール『秒速5000km』(マガジンハウス)、ヌッチョ・オルディネ『無用の効用』(河出書房新社)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)の翻訳で、須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。



ディエゴ・マルティーナ

1986年、イタリア生まれ。日本文学研究家、翻訳家、作家。東京外国語大学、東京大学に留学。現在、東京大学他で非常勤講師を務める。翻訳家としては谷川俊太郎『二十億光年の孤独』と『minimal』、夏目漱石や黒田杏子の俳句集をイタリア語訳、刊行。著書に、『元カノのキスの化け物』(アートダイジェスト)、『誤読のイタリア』(光文社新書)。処女詩集『元カノのキスの化け物』は読売新聞の書評で「2018年の3冊」の一つとして歌手・一青窈に選出される。