配信日 雑誌名
2023/11/16 女性セブン 2023年11月30日号

旅のつばくろ

ISBN: 4103275219

発売日: 2020/04/22

出版社: 新潮社

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〈沢木耕太郎、日本を旅する〉

つばめのように軽やかに。そう、人生も旅もーー。

沢木耕太郎、初の「国内旅エッセイ」


旅のバイブル『深夜特急』で世界を縦横無尽に歩いた沢木耕太郎。そのはじめての旅は16歳の時、行き先は東北だった。あの頃のように自由に、気ままに日本を歩いてみたい。この国を、この土地を、ただ歩きたいから歩いてみようか……。JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール」で好評を博した連載が待望の単行本化!



目次

夢の旅/縁、というもの/贅沢の効用/近くても遠いところ/皮膚が変わる/絵馬の向こう側/朝日と夕日/点と線と面/がんばれ、宇都宮線!/心の華やぎ/終着駅/風の岬/なりつづける/人力飛行機/赤と青/最後の一瓶/ごめんなすって/太宰の座卓/初めての駅、初めての酒場/兼六園までI/兼六園までII/床しさや/小さいけれど/葉桜の季節に/情熱についてのレッスン/今が、時だ/旅の長者/子ネズミとばったり/臨海と林間/もうひとつの絶景/水で拭く/寄り道の効用/過去への回路/浄土ヶ浜から/あの夏、私は……/書物の行方/車中の会話/駱駝に乗って/一瞬と一瞬/雪/夜のベンチ/あとがき



沢木耕太郎

1947年東京生れ。横浜国立大学経済学部卒業。ほどなくルポライターとして出発し、鮮烈な感性と斬新な文体で注目を集める。1979年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1982年に『一瞬の夏』で新田次郎文学賞。その後も『深夜特急』や『檀』など今も読み継がれる名作を次々に発表し、2006年『凍』で講談社ノンフィクション賞を、2014年に『キャパの十字架』で司馬遼太郎賞を受賞している。近年は長編小説『波の音が消えるまで』『春に散る』を刊行。その他にも『旅する力』『あなたがいる場所』『流星ひとつ』「沢木耕太郎ノンフィクション」シリーズ、対談集「沢木耕太郎セッションズ〈訊いて、聴く〉」『銀河を渡る全エッセイ』『作家との遭遇全作家論』などがある。