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2023/11/27 週刊ポスト 2023年12月8+日号

在日韓国人になる 移民国家ニッポン練習記

ISBN: 4484222299

発売日: 2022/12/16

出版社: CCCメディアハウス

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日本人と外国人がともに生きるニッポンの過去・現在・未来。



「あいつ、×××人よ」

ビルの外国人オーナーをなじる在日コリアン2世の母。

「日本語もわからないくせに働いてるんじゃねえーっ!」

外国人店員をディスる客を見てみぬふりする、在日コリアン3世の私。



外国人労働者を受け入れてきた日本は、「移民国家」にかじを切りつつあるといわれる。けれど、日本における「移民」の歴史は決して浅いものではない。

古くは在日コリアン(在日韓国・朝鮮人)と華僑がいるし、今や4世、5世、そして6世の時代に入った。

また、バブル期以後は南米から「日系人」が迎えられ、今では2世、3世の定住化も進んだ。

古くからの移民とその子孫が、日本社会に広く根づいているのだ。

将来的にも、多くの「ニューカマー」が労働者や生活者として定住することになるだろう。



では、在日コリアンは、どのようにして日本社会の一員となってきたのか。

粘り強い活動をつうじて得たものは何か。まだ得られていないものは何か。

「在日」は「ニューカマー」と何がちがい、彼らとどう接するべきなのか。

そもそも、社会の統合とは何なのだろう。



在日コリアン3世の著者は、日本人とニューカマーの間に立つ「境界人」の「在日」には、

ニッポンの過去・現在・未来を織りなす責任があるという。

本書は、「在日」のこれまでとこれから、多文化共生、社会の統合、そして日本人の再定義について考えをめぐらす。

それは、日本人や日本社会はもちろん、古くからの移民たちへ送るエールでもある。





私たちは、だれかにとって頼りがいある存在だろうか。



プロローグ──真夜中のヘイトスピーチ

第1章 「駆除」の時代を生きぬくヒント

第2章 焼け跡の生命力

第3章生きる条件

第4章 声なき「発言」と英雄

第5章 明るい未来へ

第6章 差別解消カスケード

第7章 未来の足音

第8章 パラレルワールド

第9章 「御守り」としての歴史

終章 ささやかな希望、死なない明日

エピローグ──敗北宣言はまだ早い