配信日 | 雑誌名 | 号 |
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2023/12/18 | DIME | 2024年1月号 |
ジャック・マー アリババの経営哲学
ISBN: 4799316125
発売日: 2014/12/26
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
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出版社からのコメント
◆訳者解説より(一部抜粋)
【馬雲とアリババの歴史】
馬雲は1964年浙江省杭州市生まれ。大学受験に2度失敗して、杭州師範学院(現在の杭州師範大学)の英語本科に進みます。同校を卒業し、杭州電子工業大学(現在の杭州電子科技大学)の英語教師になった馬雲は、30歳のときに、大学を辞職して「海博飜訳社」を設立します。そして、その翌年の1995年、地方政府とアメリカ企業の契約のトラブルを解決するため、アメリカに出張することになります。
そして、そこで、偶然インターネットというものと出会い、その魅力にとりつかれます。インターネットに無限の可能性を感じた馬雲は帰国するとすぐ企業広告を掲載する「中国黄頁」というサイトを立ち上げます。 そして、北京の政府系インターネット関連機関での勤務を経た後、1999年に杭州で電子商取引サイト「アリババ」を立ち上げます。最初はB2B(企業間取引)サイトの「アリババ(阿里巴巴)」から始まり、2003年にはネットオークションの「タオバオ(淘宝網)」とそしてそれらを支える決済システムの「アリペイ(支付宝)」を世に送り出し、中国の電子商取引界の牽引役となりました。
2012年にはアメリカのヤフーから自社株を買い戻し経営基盤もしっかりと固めています。そして、本書にも描かれているとおり、馬雲は2013年にアリババグループのCEOを辞し、現在は会長として「アリババの顔」を務めています。
【馬雲の2つの使命】
馬雲の凄さは、その稼ぎ出した金額だけでは計れません。彼の一番の凄さは、強烈な使命感を持ち続けていることです。そして、その使命感は至ってシンプルで、
・世界中のあらゆる商売をやりやすくする
・中小企業を助けるという二つだけです。
アリババのすべての施策、戦略にこの二つの使命感が息づいているから凄いのです。
また、アリババの成功の秘密は中小企業に的を絞ったことだと言われていますが、ここにも馬雲の使命感が表れています。なぜ、馬雲は大企業ではなく中小企業をターゲットとしたのでしょう。それは、アジアを見据えていたからです。
馬雲は1999年、アリババを立ち上げる直前にシンガポールで行われたアジア電子商取引大会に招待されます。しかし、「アジア」と銘打っているのに、出てくる事例やスピーカーは欧米の企業ばかり。 そこで、馬雲は真の意味でのアジアの電子商取引を構築するべきだと考えます。アジアには中小企業が多く、彼らの立場は弱いものでした。輸出中心の産業構造なのに、アジアの中小企業には海外に販売拠点をもったり、宣伝を打ったりするだけの力がありません。そこで、馬雲は彼らの手助けをすることを自分たちの使命だと考えます。中小企業のために、宣伝ツールとなり、決済システムを提供し、自らも大きく成長していくのです。
内容(「BOOK」データベースより)
アリババ・グループ大躍進の裏には確固たる信念と倫理があった!「あきらめることが最大の敗北だ」「他者を成功させてこそ、自分の成功がある」感動を呼んだ伝説のスピーチ5編も収録。
著者について
【編者】 張燕(チョウ・エン)
【訳者】 永井麻生子(ながい あいこ)
おあしすランゲージラボラトリー代表。追手門学院大学非常勤講師。神戸市外国語大学大学院博士課程単位修得退学。
翻訳書に『大地の慟哭』(PHP研究所)、『アリババ帝国』(東洋経済新報社)、『中国モノマネ工場』(日経BP社)、『商機を見いだす「鬼」になれ』(阪急コミュニケーションズ)、『中国も日本のようになってしまうのか?日中バブル経済比較論』(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン社)他。能楽DVD『大和秦曲抄』I、IIの中国語字幕を担当。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
永井/麻生子
おあしすランゲージラボラトリー代表。追手門学院大学非常勤講師。神戸市外国語大学大学院博士課程単位修得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)