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2024/04/18 女性セブン 2024年5月2日号

【2023年・第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)

ISBN: 4299037634

発売日: 2023/01/07

出版社: 宝島社

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第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作



「認知症の老人」が「名探偵」たりうるのか?

孫娘の持ち込む様々な「謎」に挑む老人。

日々の出来事の果てにある真相とは――?

認知症の祖父が安楽椅子探偵となり、不可能犯罪に対する名推理を披露する連作ミステリー!



<最終選考委員選評>

●レビー小体型認知症を患う老人が安楽椅子探偵をつとめる〝日常の謎〟系の本格ミステリー連作。ラストがきれいに決まっている。

(大森望/翻訳家・書評家)



●マニア心をそそられる趣向が凝らされており、古典作品へのオマージュも好印象。ディーヴァーのリンカーン・ライムのヴァリエーションのようだ。

(香山二三郎/コラムニスト)



●キャラクターが非常に魅力的。彼らの会話がとっても楽しい! 全体を通しての空気感、安定感が秀逸でした。魅力的な物語を書き続けていける方だと確信しました。

(瀧井朝世/ライター)



<あらすじ>

かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は、七十一歳となった現在、幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。

しかし、小学校教師である孫娘の楓が、身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻すのだった!

  そんな中、やがて楓の人生に関わる重大な事件が……。