配信日 雑誌名
2024/04/04 週刊文春 2024年4月11日号

こうして顧客は去っていく サイレントカスタマーをつなぎとめるリテンションマーケティング

ISBN: 4534060769

発売日: 2024/2/16

出版社: 日本実業出版社

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レビュー

これまでのマーケティングは「新規顧客の獲得」のためのものでした。

しかし、多くの市場が成熟期を迎えるいま、「新規顧客の獲得」は一層ハードルが高くなっています。



■「リテンションマーケティング」を知っていますか?

どんなに新規顧客を獲得しても、顧客が流出する「バケツの穴」を塞がない限り、収益の安定は望めません。

マーケティングに求められる役割は、変化し続けています。

【従来】「購入していない消費者をいかに自社に振り向かせて、新規顧客を獲得するか」

【現在】「一度利用を開始した顧客をいかに支援し、長期的に利用し続けてもらうか」



■顧客が離脱する10大要因×顧客維持戦略を強化する3大鉄則

「チャーンレート=解約率・離脱率」を改善し、顧客とつながり続けるために必要なことは、大がかりな施策ではありません。

「え、こんなことで?」

と思うような些細なことが、顧客の離脱・継続のファクターになっているのです。

本書では、顧客が離脱する理由を紐解き、ビジネスの「診察・診断・治療」を始めるための基本を、実際の事例を交えて解説します。



■本書の内容

第1章 これまでの成功法則は通用しない―消費と買い物はこう変わった―

第2章 顧客離脱の実態をつかむ―解約・退会のリアル―

第3章 顧客満足のメカニズム―サービス継続のカギはCSにあり!―

第4章 解約率(チャーンレート)が上がる10大要因

第5章 顧客維持戦略を強化する3大鉄則―デジタルサービスの成否を分ける分岐点―

著者について

宮下 雄治(みやした・ゆうじ)

國學院大學経済学部 教授。

東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。経済学博士。

主な研究領域は、リテンションマーケティングとデジタルを活用したマーケティング。



国内大手広告会社にて消費財メーカーのプロモーションの立案業務に従事したのち、流通のシンクタンクにて小売企業のCRM(顧客管理)業務とプロモーションの効果測定に携わる。その後、城西国際大学を経て現職。

現在は、国内の流通・サービス業を中心にリテンションマーケティングにおけるCRM戦略をはじめ、サブスクリプションや店舗DX等のマーケティング支援や研修活動に携わっている。

中国のデジタル経済の動向やプラットフォーマーのAIやフィンテックを活用したビジネスを長年にわたり取材し、メディア寄稿や講演、学会での発表を行っている。

主な著書に『米中先進事例に学ぶ マーケティングDX』(すばる舎、2022年)、『新時代のマーケティング』(八千代出版、2023年)がある。