配信日 雑誌名
2024/06/17 週刊ダイヤモンド 2024年6月22日号

パレスチナ/イスラエルの〈いま〉を知るための24章 (エリア・スタディーズ)

ISBN: 475035760X

発売日: 2024/5/27

出版社: 明石書店

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著者について

◆著者紹介

鈴木啓之

(すずき・ひろゆき)

東京大学中東地域研究センター・特任准教授。中東地域研究。著書に『蜂起〈インティファーダ〉――占領下のパレスチナ1967–1993』(東京大学出版会、2020年)、共編著に『パレスチナを知るための60章』(明石書店、2016年)、共訳書にラシード・ハーリディー『パレスチナ戦争――入植者植民地主義と抵抗の百年史』(法政大学出版局、2023年)。

児玉恵美

(こだま・えみ)

東京外国語大学総合国際学研究科博士後期課程。専門はレバノン地域研究、難民研究。レバノン内戦(1975-1990)をめぐる家族の記憶を、故郷観、祖先観に着目して研究している。著作に「レバノンのパレスチナ墓地における記憶継承――マージド・フサイン・アティーヤの記憶から」(『日本中東学会年報』37(1)、2021年)がある。

藤屋リカ

(ふじや・りか)

慶應義塾大学看護医療学部/大学院健康マネジメント研究科准教授。元日本国際ボランティアセンター(JVC)パレスチナ事業担当。主な著作に「生と性の間で――保健師としてのパレスチナ人女性への聞き取りから」(長沢栄治監修・鳥山純子編著『フィールド経験からの語り』明石書店、2021年)、「日本の医療支援――パレスチナに根づいた支援」「変遷する障害者福祉――誰も置き去りにしない社会に向けて」(臼杵陽・鈴木啓之編著『パレスチナを知るための60章』明石書店、2016年)。

手島正之

(てしま・まさゆき)

(特活)パレスチナ子どものキャンペーン・エルサレム事務所代表。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)・コソボ事務所にて難民保護政策、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)・レバノン事務所にてモニタリング・評価担当を経て、2014年8月から現職。

吉田美紀

(よしだ・みき)

UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)ガザ事務所戦略立案チームリーダー。米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)卒業後、セネガルで青年海外協力隊の経験を経て、(特活)日本リザルツでハイチ地震、東日本大震災、フィリピン洪水、2014年ガザ紛争後の支援に関わる。2016年よりUNRWAガザ事務所に勤務。2023年10月以降はガザ緊急アピール作成と資金調達、食糧、シェルター、水と衛生、保健などの緊急支援のコーディネーションを行う。

山本健介

(やまもと・けんすけ)

静岡県立大学国際関係学部・講師。中東地域研究。著書に『聖地の紛争とエルサレム問題の諸相――イスラエルの占領・併合政策とパレスチナ人』(晃洋書房、2020年)、共訳書にラシード・ハーリディー『パレスチナ戦争――入植者植民地主義と抵抗の百年史』(法政大学出版局、2023年)。

ハディ・ハーニ

(Hani Abdelhadi)

明治大学商学部特任講師。東京ジャーミイ文書館理事。博士(政策・メディア)。論文に「イスラーム法からみるパレスチナ問題」(イスラム世界93、2020年)、「初期パレスチナ指導層における「民族自決」概念の内在化(1918-1922)」(日本中東学会年報36-1、2020年)など。

島本奈央

(しまもと・なお)

大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程在籍。専門は国際法学。主な論文に「マイノリティの集団的権利――マイノリティから自決権行使主体への接近可能性」(平和研究第60号、2023年)。2019年9月~2020年2月ヘブライ大学ハリー・S・トルーマン平和研究所訪問研究員。同期間、Al-Quds Community Action Center にてインターンシップを行う。

鶴見太郎

(つるみ・たろう)

東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻・准教授。ロシア・ユダヤ史、シオニズム史。著書に『ロシア・シオニズムの想像力』(東京大学出版会、2012年)、『イスラエルの起源』(講談社、2020年)、共編著にFrom Europe’s East to the Middle East(ペンシルベニア大学出版局、2022年)など。

早川英明

(はやかわ・ひであき)

東京理科大学経営学部国際デザイン経営学科・助教。中東地域研究、現代アラブ思想史。論文に “What Does Antisectarianism Oppose?: Lebanese Communists’ Debates on Sectarianism, 1975–1981,” British Journal of Middle Eastern Studies, 2023 など。

宇田川彩

(うだがわ・あや)

東京理科大学教養教育研究院・講師。文化人類学、ユダヤ研究。著書に『それでもなおユダヤ人であること――ブエノスアイレスに生きる〈記憶の民〉』(世界思想社、2020年)、『アルゼンチンのユダヤ人――食から見た暮らしと文化』(風響社、2015年)。

澤口右樹

(さわぐち・ゆうき)

一橋大学大学院社会学研究科・特任研究員(学振PD)。イスラエル研究。著書に「現代イスラエルにおける軍隊と女性――女性の軍隊経験の語りから」(『日本中東学会年報』35(2)、2020年)、共著に『パレスチナを知るための60章』(明石書店、2016年)。

南部真喜子

(なんぶ・まきこ)

東京外国語大学特別研究員。中東地域研究。著書に『エルサレムのパレスチナ人社会――壁への落書きが映す日常』(風響社、2020年)、共著に『パレスチナを知るための60章』(明石書店、2016年)。

屋山久美子

(ややま・くみこ)

ヘブライ大学人文学部講師。へブライ大学音楽学科博士課程修了(民族音楽学、ユダヤ音楽、アラブ音楽専攻)。研究論文に「エルサレムのアレッポ系ユダヤ教徒の音楽伝統(ヘブライ語)」(ヘブライ大学PhD 論文、2004年)、「エルサレム出身ミズラヒームの宗教的生活に根ざす旋法「マカーム」」(『ユダヤ・イスラエル研究』第22号、40-50頁)など。イスラエル政治・社会・文化動向に関わる翻訳、コーディネートなどに携わる。

雨雲

(ペンネーム)

1948年のアラブ人。

福神遥

(ふくがみ・はるか)

2017年より国境なき子どもたち・パレスチナ事務所現地代表。2024年現在は、パレスチナのヨルダン渓谷における若者の社会参画と、子ども向け活動の事業に従事。共著に『わたしは13歳、シリア難民。――故郷が戦場になった子どもたち』(合同出版、2018年)。

金城美幸

(きんじょう・みゆき)

立命館大学生存学研究所客員研究員。パレスチナ研究。主な論文に「パレスチナとの交差を見つけ出すために:交差的フェミニズムと連帯の再検討」(在日本韓国YMCA編『交差するパレスチナ――新たな連帯のために』新教出版社、2023年)、共訳書にラシード・ハーリディー『パレスチナ戦争――入植者植民地主義と抵抗の百年史』(法政大学出版局、2023年)。

保井啓志

(やすい・ひろし)

人間文化研究機構人間文化研究創発センター研究員・同志社大学研究開発推進機構(都市共生研究センター)。専門はイスラエル研究、ジェンダー・セクシュアリティ研究、批判的動物研究。論文に、「シオニズムにおける動物性と動物の形象――近代化とショアーをめぐる議論を事例に」(『日本中東学会年報』38(1)、61-93、2022年)、「Vegan nationalism?: the Israeli animal rights movement in times of counterterrorism. 」(Settler Colonial Studies 14(1)、 3-23、2024年)がある。

今野泰三

(いまの・たいぞう)

中京大学教養教育研究院・教授。中東地域研究・平和学。著書に『ナショナリズムの空間――イスラエルにおける死者の記念と表象』(春風社、2021年)、共編著に『教養としてのジェンダーと平和Ⅱ』(法律文化社、2022年)、『オスロ合意から20年――パレスチナ/イスラエルの変容と課題』(NIHUイスラーム地域研究・東京大学拠点、2015年)。

飛田麻也香

(ひだ・まやか)

広島商船高等専門学校・助教。主な著作に「イスラエル――多様性の国の教育」(大塚豊監修『アジア教育情報シリーズ3巻 南・中央・西アジア編』一藝社、2021年)、「イスラエル・パレスチナ歴史教科書対話プロジェクトの特質――展開過程と諸アクターの相互関係」(『教育学研究ジャーナル』第26号、2021年)。

渡辺真帆

(わたなべ・まほ)

東京外国語大学アラビア語専攻卒。ビールゼイト大学(ヨルダン川西岸)留学。通訳・翻訳者、ドラマトゥルクとして、演劇を中心にパレスチナの芸術文化の紹介や作品制作に携わる。翻訳戯曲にカナファーニー『帽子と預言者』、ガンナーム『朝のライラック』(小田島雄志・翻訳戯曲賞)、ヴァイツマン『占領の囚人たち』等。

佐藤まな

(さとう・まな)

英日翻訳者。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。パレスチナ人を中心とした難民・移民による英語文学に関心がある。論文(佐藤愛名義)に「在米ディアスポラ詩人スヘイル・ハンマードにおける『パレスチナ』――記憶の継承、ブラック・アメリカ、そしてパレスチナ人になること」(修士論文、2018年)、「未来のパレスチナ――在米ディアスポラ詩人スヘイル・ハンマードにおける ‘home’ と ‘people’ 」(『日本中東学会年報』第3412号、2018年)。翻訳作品に映画「リトル・パレスティナ」日本語字幕など。

清田明宏

(せいた・あきひろ)

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)保健局長。ガザ、ヨルダン川西岸(東エルサレム含む)、ヨルダン、レバノン、シリアにある140のUNRWAクリニックを管轄、600万人のパレスチナ難民に医療サービス提供の責任者。高知大学医学部卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院武見国際保健リサーチフェロー。大学生時代にベトナム・カンボジア内紛で生じた「ボートピープル」を見て、国際保健の仕事を目指した。前職はWHO(世界保健機関)東地中海地域事務局で結核・エイズ・マラリアの統括者。

角幸康

(すみ・ゆきやす)

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)エルサレム本部渉外・広報局に上級渉外顧問として勤務。1999年マサチューセッツ工科大学にて修士課程を修了し、その後一貫して、国連機関、アジア開発銀行、国際協力機構等の国際開発の分野で活躍。パレスチナ関係の問題には、2020年から携わる。

大澤みずほ

(おおさわ・みずほ)

日本国際ボランティアセンター(JVC)海外事業グループエルサレム事務所現地調整員。看護師として日本国内で救命救急医療に従事。青年海外協力隊としてパラグアイで活動した後、より包括的な支援に関わりたいと考え、2018年夏にJVCに入職して以来、パレスチナ事業に関わっている。

山田しらべ

(やまだ・しらべ)

パレスチナのフェアトレード団体スンブラ・事務局長(Executive Director, Sunbula)。1990年代より米国カリフォルニア州及びパレスチナ現地のNPOセクターで勤務。共編著に『Seventeen Embroidery Techniques from Palestine: An Instruction Manual』(Sunbula, 2019年)。コロンビア大学院国際関係修士号取得。

白根麻衣子

(しらね・まいこ)

国境なき医師団(MSF)アドミニストレーター(財務・人事担当)。大手都銀、インターナショナルスクール勤務を経て、2016年にMSF日本事務局に入職。翌年、海外派遣スタッフに転向し、以降、ウクライナやアフガニスタン、パレスチナでの活動に参加。京都女子大学卒業、立教大学大学院経営学修士、英ウォーリック大学大学院教育学修士。

並木麻衣

(なみき・まい)

東京外国語大学でアラビア語・平和構築を専攻、2006~2007年にビールゼイト大学とヘブライ大学に留学。アラビア語・ヘブライ語に加え双方の視点から情勢を学びつつ、人々の切実な思いに触れる。2013~2024年には日本国際ボランティアセンターにてパレスチナ事業や広報を担当、一時期エルサレムに駐在。2024年春から一般企業に所属、NGO/NPO支援に携わる。

大久保武

(おおくぼ・たけし)

福岡市出身。1982年外務省入省後、アラビストとして、リビア、イスラエル、シリア、エジプト、サウジアラビア、パレスチナ、レバノンの各大使館に在勤、その間、湾岸戦争、中東和平プロセスの進展、第二次インティファーダ(パレスチナ民衆蜂起)、エジプト革命(アラブの春)等激動する中東情勢を経験。2015年からパレスチナ関係担当大使兼パレスチナ暫定自治政府日本国政府代表事務所長、2019年から駐レバノン大使。2022年に外務省退職。

イヤース・サリーム

(Iyas Salim)

ガザ地区ハーン・ユーニス出身。カナダのビクトリア大学で学士号取得の後に韓国、台湾、日本で英語を教える。JICAでの勤務を経て、ガザ・イスラーム大学で修士号、同志社大学で博士号を取得。同志社大学ではヒューマン・ディグニティ研究センターの設立に携わった。現在、カールトン大学(カナダ)兼任教授。

新田朝子

(にった・あさこ)

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)エルサレム本部渉外・広報局に広報スペシャリストとして勤務(2022年~)。元アナウンサーで、NHKや民放放送局(福島県)で勤務したのち、東京を拠点にホリプロに所属し、フリーで活動。2020年7月よりエルサレム在住。イスラエル国立ヘブライ大学大学院にて、NPOマネジメントやマーケティングを専攻し、2022年に修士課程を修了した。

石黒朝香

(いしぐろ・あさか)

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)渉外・コミュニケーション局日本ドナーアドバイザー。愛知県出身。ジョージ・メイソン大学紛争分析解決学修士課程修了。国連開発計画、対パレスチナ日本政府代表事務所等で開発・人道支援業務を歴任。

役重善洋

(やくしげ・よしひろ)

同志社大学人文科学研究所・嘱託研究員。敬愛大学経済学部・非常勤講師。特定非営利活動法人ピースデポ・研究員。政治思想研究。キリスト教史。著書に『近代日本の植民地主義とジェンタイル・シオニズム――内村鑑三・矢内原忠雄・中田重治におけるナショナリズムと世界認識』(インパクト出版会、2018年)など。

関根健次

(せきね・けんじ)

ユナイテッドピープル株式会社代表取締役、一般社団法人国際平和映像祭代表理事。ベロイト大学経済学部卒。大学の卒業旅行で偶然訪れたガザ地区で世界の現実を知り、後に平和実現が人生のミッションとなる。映画を通じて世界の課題解決を志し、映画の配給・制作と、誰でも社会課題・SDGsテーマの映画上映会を開催できる「cinemo(シネモ)」を運営。