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2024/11/11 週刊現代 2024年11月16日号

国民健康保険料が高すぎる!-保険料を下げる10のこと (中公新書ラクレ 826)

ISBN: 4121508262

発売日: 2024/11/7

出版社: 中央公論新社

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レビュー

■本書の目次■

第1章 保険料が高い!

〈会社員の方へ〉―

・定年の翌年は保険料が倍額に

 ・退職後の公的医療保険の選択肢は3つ

 ・国保には"扶養"の概念がない

 ・ファイナンシャルプランナーが勧める"ちょこっと"起業

〈制度を知る〉―

・なぜ国保は高いのか

 ・国保加入者が"医療を消費"している?

 ・東京都全体で必要な医療費は年間8000億円

 ・国保でカバーできること

 ・組合健保と協会けんぽとの格差……

〈フリーランス、自営業者の怒りと嘆き〉―

・筆者は所得600万円で年88万円の支払い

 ・窓口では「相互扶助、助け合い」を言われる

 ・「フリーや自営業者は"ちょろまかす"権利がある」!?

 ・保険料を払えても病院に行けない

第2章 国保料を下げたい時にやるべき・知るべき「10のこと」

(1)あなたの国保料はどう決まるのか

 ・退職金は含まないが、不動産は所得になる

 ・夫、妻、子の世帯所得300万円で国保料約64万円

 ・自治体ごとに保険料にはかなりの差が

〈年金生活・無職・低収入の方へ〉―

(2)「軽減」「減免」の申し出を

 ・所得ゼロの家族分も申告しているか

 ・さかのぼって減額もあり得る

 ・前年度収入が高くても減額の可能性

 ・「生活が著しく困難」の具体例

(3)「高収入」と「低収入」の家族なら、世帯分離

 ・世帯分離をするとデメリットになるケース

 ・どうやって申請するのか? 「世帯分離届」という名の書類はない

(4)家族の「扶養」になる 

(5)「106万円の壁」を超えられないか

〈フリーランス、自営業者へ〉―

(6)必要経費を正しくしっかり計上

(7)「青色申告」で65万円控除を目指す

(8)職種別「国保」に入れないか 

(9)本腰すえた事業なら「法人化」を視野に 

(10)自治体からの督促状を放置しないこと!

第3章 本当にあった「差し押さえの事例」

・給与だけでなく不動産の差し押さえ、タイヤロックも

 ・生命保険の強制解約の後、40代女性死亡

 ・生存権を脅かす違法な差し押さえの数々

 ・イザという時の助け「滞納相談センター」の活動停止

 ・勤務先への通告、留守宅への踏み込み

 ・配偶者との死別、離婚を機に滞納に陥る

 ・経済的困窮、受診遅れによる死亡も……

 ・なぜ窓口で医療費の3割を負担するのか

 ・筆者のもとにも……差し押さえの通知が

第4章 本書でしか読めない防衛術8

(1)給与全額や、特定の公的給付の差し押さえは違法

(2)業務において欠かせない道具は「差押禁止財産」

(3)「納税緩和制度」がある

(4)延滞金の免除は可能か

(5)分納は3回までしか認められない?

(6)窓口で支払う医療費の減免

(7)保険証がない!

(8)「無料低額診療所」という存在

 ・住まいの自治体の職員とトラブッたら……

コラム ちょっと耳寄りな話

所得税・住民税が安くなる3つの方法

第5章 皆保険を残すために、そしてあなたが健康でいられるように

・「上限額」を撤廃せよ

 ・1兆円の公費投入で「協会けんぽ」並みに

 ・保険診療を減らすべきか?

 ・国保加入者・65歳以上はメタボ率が上がるワケ

コラム ちょっと耳寄りな話

科学的根拠が確かな健康になる2つの方法

著者について

1978年生まれ。本名・梨本恵里子。「サンデー毎日」記者を経て、2018年よりフリーランスとして活動。日本文藝家協会会員。自身はかつて地方公務員だったため共済組合だったが、およそ10年前から国保に加入。3年前、高い国保料の通知を見て驚き、以来精力的に国保関連の取材を続けてきた。著書に『潜入・ゴミ屋敷』『実録・家で死ぬ』(ともに中公新書ラクレ)、『救急車が来なくなる日 医療崩壊と再生への道』(NHK出版新書)、『老けない最強食』(文春新書)など。