| 配信日 | 雑誌名 | 号 |
|---|---|---|
| 2025/05/10 | クロワッサン | 2025年5月25日号 |
愛する者は憎む (ルリユール叢書)
ISBN: 4864883181
発売日: 2025/2/26
出版社: 幻戯書房
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著者について
(Silvina Ocampo 1903–93)
1903年、六人姉妹の末娘(長女はビクトリア・オカンポ)として、ブエノスアイレスの貴族的家庭に生まれる。1908年に初めて渡欧、20年代にはレジェやデ・キリコとともに絵を学ぶ。帰国後、姉の創刊した雑誌「スール」に協力、32年にビオイ・カサーレス(40年に彼と結婚)と知り合った後、文学に転向。37年発表の短編集『忘れられた旅』以後、詩集や短編集の発表を続け、54年にブエノスアイレス市文学賞を受賞。93年にブエノスアイレスで歿した。
(Adolfo Bioy Casares 1914–99)
1914年、大農園主の一人息子としてブエノスアイレスに生まれる。幼少期から文学を愛読し、32年にホルヘ・ルイス・ボルヘスと知り合った後、創作活動に従事。40年にシルビナ・オカンポと結婚、同年刊行の長編小説『モレルの発明』が国内外で反響を呼ぶ。以後、『脱獄計画』(1945)、『英雄たちの夢』(1954)などの長編や『影の側』(1962)などの短編集を定期的に発表。90年セルバンテス賞受賞。98年にブエノスアイレスで歿。2006年に生前の日記『ボルヘス』が刊行された。
1971年、名古屋市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、学術博士。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。専門は20世紀のラテンアメリカ小説。著書に『ラテンアメリカ文学入門』(中公新書)、『一〇〇人の作家で知る ラテンアメリカ文学ガイドブック』(勉誠出版)など。訳書にマルティン・ルイス・グスマン『ボスの影』(幻戯書房)、ホセ・ドノソ『別荘』(現代企画室)、バルガス・ジョサ『水を得た魚』(水声社)など多数。
