| 配信日 | 雑誌名 | 号 |
|---|---|---|
| 2025/05/22 | 週刊新潮 | 2025年5月29日号 |
〝二の舞いを演じるな〟物語
ISBN: 4803804575
発売日: 2025/3/7
出版社: 田畑書店
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著者について
1934年、東京市麴町区(現東京都千代田区)に羅紗商人の第八子として生まれる。大家族に揉まれた強さもあるが、周囲に流される弱さもある。53年、浪人中に大学進学を諦めたのもその一つ。暗黒の日々を送る。白百合学園高校卒。54年、里見弴氏が顧問を務める劇団鎌倉座に入団。小説はそれ以前から書いていたが、56年、第一回中央公論新人賞に応募し、予選通過作品として名前が載り、粕谷一希氏より電話をもらう。58年、「三田文学」に「降誕祭の手紙」を発表。「文学界」11月号に全国同人雑誌優秀作として転載される。その年、結婚。翌年、同作が第40回芥川賞候補となる。同候補の山川方夫氏と知り合い、小説の指導を受けるようになる。61年、「三田文学」に6回にわたり長編「地上の草」を連載する。終了直前に妊娠に気づくが、書き続ける。妊娠中毒症になるも翌年無事出産。以後、育児と家事に専念し、創作から遠ざかる。89年、慶應義塾大学通信教育課程に入学。91年、坂上弘氏が編集長を務める「三田文学」に、30年ぶりに「なみの花」を発表。95年、慶應義塾大学文学部英文学科を卒業。97年に小沢書店より『姉妹』を刊行。2005年に『表彰』を、13年に『海の乳房』を作品社から刊行。18年、田畑書店より『庵原高子自選作品集 降誕祭の手紙/地上の草』を、20年、『商人五吉池を見る』を、21年、『ラガーマンとふたつの川』を、23年、『波と私たち』、24年、『青あらし』を刊行する。(著者自筆)
