配信日 雑誌名
2024/01/22 週刊ダイヤモンド 2024年1月27日号
2024/02/09 PRESIDENT 2024年3月1日号
2024/08/01 週刊文春 2024年8月08日号

父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書

ISBN: 4478109907

発売日: 2023/11/29

出版社: ダイヤモンド社

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レビュー

■INTRODUCTION 考える技術

「ほかの本と違う読み方」をしてください

世界は「思っているような世界」ではないかもしれない……など

■Chapter 1 権利──「わがまま」を言う権利はないのか?

カントを使って考える

トロッコ問題、「鉄道のプロ」はこう考える……など

■Chapter 2 復讐──「やられたらやり返す」は平等か?

「いつでも別の方法がある」は楽観的すぎる

失ったものは取り戻せない。では、何ができるのか?……など

■Chapter 3 罰──「おしおき」は哲学的に正当か?

夫を調教師の方法で手なづける?

罰の定義──子どもバージョン……など

■Chapter 4 権威──親は子どもに命令できるか?

あらゆる権威を疑う「哲学的アナーキズム」

「孤独で、貧しく、意地悪な」人生から脱却する……など

■Chapter 5 言葉──言ってはいけない言葉は言ってはいけないか?

悪態のレッスン

なぜ行儀の悪い言葉で哲学を論じるのか?……など

■Chapter 6 男女──性、ジェンダー、スポーツを考える

「平等な競争条件」にこだわることは正しいか?

「ノンバイナリー」のアスリートの参加資格は?……など

■Chapter 7 差別──ほかの人がやったのに、責任を取らなきゃいけない?

それは「私たち」に責任があるのだろうか?

特権と不安定さの奇妙な混合……など

■Chapter 8 知識──この世界は本当に現実か?

シミュレーション仮説――私たちは仮想現実の世界にいる?

しかし、パスタの買い置きがあったかどうかも知っている……など

■Chapter 9 真実──ついていいウソと悪いウソはあるか?

人殺しに本当のことを言う必要があるか?

「サンタ」を信じさせるのはウソをつくことか?……など

■Chapter 10 心──赤ちゃんであるとはどういうことか?

「自分以外の人」には内的世界がないかもしれない?

「哲学的なゾンビ」を考える……など

■Chapter 11 無限──宇宙が無限なら人間の価値は?

「宇宙の端っこ」でパンチをしたらどうなるか?

「無限の客室」のあるホテル……など

■Chapter 12 神──「神さま」はいるの? いないの?

「神さまは本当にいるの?」に答える

「パスカルの賭け」の計算違い……など

■最後に 哲学者の育て方

今日の私は「先週の私」と同じか?

昨日より今日、少しでも深く理解する……など

著者について

スコット・ハーショヴィッツ(Scott Hershovitz)

ミシガン大学の法学および哲学教授。また、同大学で「法と倫理プログラム」ディレクターを務める。ジョージア大学で哲学と政治学の学士号を取得、イェール大学ロースクールで法務博士号を取得、ローズ奨学生としてオックスフォード大学で哲学博士号を取得。連邦最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグの法務書記官を務めた経験を持つ。主要な学術雑誌に法律と道徳に関する記事を多数発表。妻と二人の子どもとともにミシガン州アナーバー在住。



御立英史(みたち・えいじ)

翻訳者。訳書に、ヨハン・ガルトゥング『日本人のための平和論』、デボラ・グルーンフェルド『スタンフォードの権力のレッスン』、トーマス・グリタ他『GE帝国盛衰史』(いずれもダイヤモンド社)、ブライアン・カプラン他『国境を開こう!――移民の倫理と経済学』(あけび書房)、ロナルド・J・サイダー『聖書の経済学』『イエスは戦争について何を教えたか』(ともにあおぞら書房)などがある。