配信日 | 雑誌名 | 号 |
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2024/11/25 | 週刊東洋経済 | 2024年11月30日号 |
略奪される企業価値: 「株主価値最大化」がイノベーションを衰退させる
ISBN: 4492444831
発売日: 2024/9/18
出版社: 東洋経済新報社
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レビュー
第1章 価値創造と価値抽出の不均衡の拡大
第2章 価値創造組織としての企業
第3章 価値抽出制度としての株式市場
第4章 価値抽出のインサイダー
第5章 価値抽出のイネーブラー
第6章 価値抽出のアウトサイダー
第7章 革新的企業がエージェンシー問題を解決する
第8章 略奪的価値抽出を覆す
【解説】 「株主価値最大化」がもたらした「失われた30年」(中野剛志)
著者について
ウィリアム・ラゾニック
経済学者、マサチューセッツ大学ローウェル校経済学名誉教授
経済学者、マサチューセッツ大学ローウェル校経済学名誉教授、産学研究ネットワーク会長。専門は、イノベーションの社会的条件、社会経済的な流動性、雇用機会、所得分配、先進国および新興国における経済発展。「革新的企業の理論」の提唱者として知られる。2010年のシュンペーター賞を受賞したSustainable Prosperity in the New Economy?: Business Organization and High-Tech Employment in the United States(2009年)等、著書多数。
ヤン-ソプ・シン(ヤンマイナスソプ シン)
経済学者、シンガポール国立大学経済学部教授
経済学者。シンガポール国立大学経済学部教授。専門は東アジアの経済成長、金融危機とリストラクチャリング、テクノロジーとイノベーション、競争戦略、企業組織。14年間ジャーナリストとして活動し、韓国の有力経済紙である毎日経済新聞社の論説委員等を歴任。1995年にケンブリッジ大学で博士号取得。2008年から09年まで、韓国企画財政部長官の非常勤経済顧問を務めた。著書に、The Global Financial Crisis and the Korean Economy(2013年)等がある。
中野 剛志(ナカノ タケシ)
評論家
評論家。1971年、神奈川県生まれ。元・京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治経済思想。1996年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。2001年に同大学院より優等修士号、2005年に博士号を取得。2003年、論文“Theorising Economic Nationalism”(Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。著書に山本七平賞奨励賞を受賞した『日本思想史新論』(ちくま新書)、『TPP亡国論』(集英社新書)、『国力論』(以文社)、『富国と強兵――地政経済学序説』(東洋経済新報社)、『変異する資本主義』(ダイヤモンド社)などがある。
鈴木 正徳(スズキ マサノリ)
翻訳家
1964年生まれ。1987年早稲田大学法学部卒業。第一勧業銀行など複数の金融系企業勤務を経て、翻訳家。主な訳書にL・ランダル・レイ『MMT 現代貨幣理論入門』(東洋経済新報社)、同『ミンスキーと〈不安定性〉の経済学』(白水社)、ウィリアム・ミッチェル&トマス・ファシ『ポスト新自由主義と「国家」の再生』(白水社)がある。