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2024/12/02 週刊ダイヤモンド 2024年12月7日号

イルカと否定神学――対話ごときでなぜ回復が起こるのか (シリーズケアをひらく)

新商品

ISBN: 4260057359

発売日: 2024/10/7

出版社: 医学書院

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著者について

斎藤環(さいとう・たまき)

1961年岩手県生まれ。精神科医。筑波大学名誉教授。

主な著書に『文脈病』(青土社)、『社会的ひきこもり』(PHP新書)、『世界が土曜の夜の夢なら』(角川書店、第11回角川財団学芸賞)、

『オープンダイアローグとは何か』(著訳、医学書院)、『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』(水谷緑氏との共著、医学書院)、『開かれた対話と未来』(監訳、医学書院)、

『中井久夫スペシャル』(100分de名著、NHK出版)、『「自傷的自己愛」の精神分析』(角川新書)ほか多数。

共著に『心を病んだらいけないの?』(與那覇潤氏との共著、新潮選書、第19回小林秀雄賞)、『いのっちの手紙』(坂口恭平氏との共著、中央公論新社)、『臨床のフリコラージュ』(東畑開人氏との共著、青土社)などがある。

趣味は映画、現代アート、マラソン、猫を愛でること。



【目次】



■Ⅰ 否定神学をサルベージする



 1 対話ごときでなぜ回復が起こるのか?

 2 「無意識」の協働作業

 3 ジャック・ラカンの精神分析

 4 こんなに〝使える〞否定神学



■Ⅱ 構造からプロセスへ



 5 「プロセス」をめぐる逆説

 6 逆説・プロセス・システム

 7 バフチンにおける対話と「プロセス」



■Ⅲ よみがえる身体



 8 対話における身体性

 9 隠喩と身体

 10 身体が思考する



■IV 逆説とコンテクスト



 11 「他者」の逆説

 12 心は「コンテクスト」にしかない

 13 ベイトソンの学習理論

 14 対話と逆説

 15 コンテクストの転換に向けて