| 配信日 | 雑誌名 | 号 |
|---|---|---|
| 2025/03/06 | 週刊新潮 | 2025年3月13日号 |
私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか (ハヤカワ文庫NF)
ISBN: 4150506140
発売日: 2025/1/27
出版社: 早川書房
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著者について
■著者紹介:
ロジャー・コーマン(Roger Corman)
1926年、アメリカ・デトロイト生まれ。映画プロデューサー・映画監督。低予算映画を多数製作したことで知られ、「B級映画の帝王」(King of the Bs)、「大衆映画の法王」(The Pope of Pop Cinema)などの異名を持つ。
スタンフォード大学卒業後、20世紀フォックスに入社するが、間もなく退社。その後、イギリス留学を経て、1954年からハリウッドでキャリアを積み始める。やがて多くの低予算映画を監督し、頭角を現す。初期には、インディペンデント映画会社AIP(アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ)に所属し、特にエドガー・アラン・ポーの作品を映画化した作品群で高い評価を得る。
1970年、自身の映画会社「ニューワールド・ピクチャーズ」を設立。この頃からプロデューサー業に専念し、低予算映画を量産する一方で、フランシス・フォード・コッポラやマーティン・スコセッシといった、後に映画史に名を刻む監督や俳優を多数輩出した。1983年、ニューワールドを売却し、新会社「コンコード・ニューホライズン」を設立。
1990年には、自伝『私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか』を出版。2011年には、コーマンの映画人生を描いたドキュメンタリー映画『コーマン帝国』が公開される。晩年まで生涯現役を貫いた。2024年5月死去。
■訳者略歴:
石上三登志(いしがみ・みつとし)
1939年、東京生まれ。CMプロデューサー、ミステリ・SF評論家、映画評論家、翻訳家。明治大学文学部卒業。学生時代から『ヒッチコックマガジン・ファンクラブ』や、ワセダ・ミステリ・クラブOBが立ち上げた『推理小説研究会』などに参加。映画を中心に、ミステリ、SF、コミックなど、幅広い分野で評論家として活躍するかたわら、雑誌『季刊映画宝庫』や『FLIX DELUXE』の責任編集、映画『竹取物語』(1987年、市川崑監督)の脚本なども手がける。本業では電通に勤務し、多数のCMを手がけた。『キネマ旬報』ベストテン選考委員、毎日映画コンクール、藤本賞、手塚治虫文化賞の審査委員などを歴任。2012年に逝去。 著書に『キング・コングは死んだ 私説アメリカ論』(1975年)、『SF映画の冒険』(1986年)など。
菅野彰子(すがの・あきこ)
1947年東京生まれ。国際基督教大学卒業。ポピュラー音楽の翻訳を主とする。主な訳書に、ボイド&ウォーレン『素顔のミュージシャン』(1993年、早川書房刊)など。
