配信日 雑誌名
2025/07/10 週刊新潮 2025年7月17日号

司法が原発を止める

ISBN: 4845121034

発売日: 2025/6/9

出版社: 旬報社

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著者について

井戸謙一(いど・けんいち)

1954年大阪府生まれ。東京大学教育学部卒業。

1979年4月から裁判官。関与した著名判決:神戸まつり事件判決(神戸地裁、1981年)、参議院定数訴訟違憲判決(大阪高裁、1993年)、指紋押捺国賠訴訟判決(大阪高裁、1994年)、即位の礼・大嘗祭訴訟判決(大阪高裁1995年)、浮島丸訴訟判決(京都地裁、2001年)、住基ネットワーク違憲判決(金沢地裁、2005年)、志賀原発2号機運転差止判決(金沢地裁、2006年)。

2011年4月から弁護士(滋賀弁護士会)。現在担当している主な訴訟:原発運転差止め訴訟(高浜原発1~4号機、大飯原発3、4号機、美浜原発3号機〈大津地裁〉、大間原発〈東京地裁〉、六ケ所再処理工場〈東京地裁〉、美浜原発3号機〈名古屋高裁金沢支部〉)、被ばく問題に関する訴訟(311子ども甲状腺がん裁判〈東京地裁〉)、住まいの権利裁判(東京地裁)、再審請求関連事件(湖東記念病院事件国賠訴訟〈大津地裁〉、鈴鹿殺人事件再審請求〈津地裁〉)。

講演録として『原発を止めた裁判官』(現代人文社)。



樋口英明(ひぐち・ひであき)

1952年三重県生まれ。京都大学法学部卒業。

1983年4月福岡地裁判事補任官(35期)。以後、静岡、大阪、名古屋など各地の地裁や高裁に勤務し、福井地裁の裁判長として2014年5月21日に大飯原発3、4号機の運転差止め判決を出した。この判決は、福島原発事故後初めての運転差止判決となった。そして、2015年4月14日に高浜原発3、4号機の運転差止の仮処分決定を出した。この決定は原発訴訟において初めての運転差止仮処分決定となった。2017年8月に定年退官。

現在、「原発の危険性」を訴えて全国各地で講演活動。

著書に『私が原発を止めた理由』(旬報社)、『南海トラフ巨大地震でも原発は大丈夫と言う人々』(旬報社)、『原発をとめた裁判官による保守のための原発入門』(岩波書店)、『原発と司法』(岩波書店)。

映画「原発をとめた裁判長そして原発をとめる農家たち」の制作に協力、出演。