増補版 九十歳。何がめでたい (小学館文庫 さ 38-1)
商品コード: 4094067663
発売日: 2021/8/6
出版社: 小学館
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メディア掲載レビューほか
「いちいちうるせえ」の喝でファン激増
大正12年生まれ、92歳の大作家。その最新エッセイ集が、高年齢層から若年層まで世代を超えた共感を集め、大ヒット中だ。
「本の元になった雑誌連載のきっかけは、2014年のインタビューでした。そのとき先生は小説『晩鐘』を書き上げ、断筆宣言をなさった。それは、もう書き尽くしたという思いと、長年の執筆による指の痛みが理由でした。しかし、それでもどうしても書いていただきたいと何度も先生に執筆のお願いに伺い、最後は、90歳を超えて感じる時代とのズレについてならば……と半ばヤケクソで(笑)、快諾していただけました」(担当編集者の橘高真也さん)
エッセイには、動作音が静かになって接近に気付けない自転車、よくわからないスマホ、犬や子供の立てる騒音に苛立つ人たち、いたずら電話など、多彩な事象に憤り、嘆く著者の姿が描かれている。基調をなすのは、「いちいちうるせえ」の精神だ。〈イチャモンつけ〉には定評のある著者も呆れる、些末なことを気にする人の多さ。この言葉は、多くの人が言葉にできなかった心情を言い当てたのだろう。インターネットで共感の輪が広がり、さらに読者層が広がったという。
原稿はすべて手書き。
「満身創痍の体にムチ打って、毎回、万年筆で何度も何度も手を入れて綴ってくださいました。おかげで、92歳の今だからこそ書ける、新たな代表作が生まれたと思います」(橘高さん)
評者:前田 久
(週刊文春 2016.11.22掲載)
出版社からのコメント
歌舞伎役者で人間国宝の二代目・中村吉右衛門さんは、本書について『週刊ポスト』16年10月28日号のインタビューで
「人間として守るべきものを教えてくれる本」と評してくださいました。実は佐藤愛子さんは吉右衛門さんの大ファン。
吉右衛門さんの言葉に殊の外喜んでいらっしゃいました。
収録されたエッセイの中には、15年に大阪・寝屋川市で起きた中学1年の少年少女殺害事件や、
16年に発覚した広島・府中市の中学3年生の「万引えん罪」自殺問題から、
高嶋ちさ子さんのゲーム機バキバキ事件や橋下徹元大阪市長のテレビ復帰に至るまで、
折々の出来事と世間の反応について歯に衣着せぬ物言いで迫ったものもあります。
とりわけそうした時評からは、怒れる作家と称される佐藤さんのあたたかな眼差しが心に沁み入ります。
世間で論じられていた視点とは全く違う、佐藤さんならではの視点にも注目してください。
「いちいちうるせえ」の喝でファン激増
大正12年生まれ、92歳の大作家。その最新エッセイ集が、高年齢層から若年層まで世代を超えた共感を集め、大ヒット中だ。
「本の元になった雑誌連載のきっかけは、2014年のインタビューでした。そのとき先生は小説『晩鐘』を書き上げ、断筆宣言をなさった。それは、もう書き尽くしたという思いと、長年の執筆による指の痛みが理由でした。しかし、それでもどうしても書いていただきたいと何度も先生に執筆のお願いに伺い、最後は、90歳を超えて感じる時代とのズレについてならば……と半ばヤケクソで(笑)、快諾していただけました」(担当編集者の橘高真也さん)
エッセイには、動作音が静かになって接近に気付けない自転車、よくわからないスマホ、犬や子供の立てる騒音に苛立つ人たち、いたずら電話など、多彩な事象に憤り、嘆く著者の姿が描かれている。基調をなすのは、「いちいちうるせえ」の精神だ。〈イチャモンつけ〉には定評のある著者も呆れる、些末なことを気にする人の多さ。この言葉は、多くの人が言葉にできなかった心情を言い当てたのだろう。インターネットで共感の輪が広がり、さらに読者層が広がったという。
原稿はすべて手書き。
「満身創痍の体にムチ打って、毎回、万年筆で何度も何度も手を入れて綴ってくださいました。おかげで、92歳の今だからこそ書ける、新たな代表作が生まれたと思います」(橘高さん)
評者:前田 久
(週刊文春 2016.11.22掲載)
出版社からのコメント
歌舞伎役者で人間国宝の二代目・中村吉右衛門さんは、本書について『週刊ポスト』16年10月28日号のインタビューで
「人間として守るべきものを教えてくれる本」と評してくださいました。実は佐藤愛子さんは吉右衛門さんの大ファン。
吉右衛門さんの言葉に殊の外喜んでいらっしゃいました。
収録されたエッセイの中には、15年に大阪・寝屋川市で起きた中学1年の少年少女殺害事件や、
16年に発覚した広島・府中市の中学3年生の「万引えん罪」自殺問題から、
高嶋ちさ子さんのゲーム機バキバキ事件や橋下徹元大阪市長のテレビ復帰に至るまで、
折々の出来事と世間の反応について歯に衣着せぬ物言いで迫ったものもあります。
とりわけそうした時評からは、怒れる作家と称される佐藤さんのあたたかな眼差しが心に沁み入ります。
世間で論じられていた視点とは全く違う、佐藤さんならではの視点にも注目してください。
